みんなの冷蔵庫(仮)1
昨夜あれから私はあんな事があった後に一人でいるのも怖かったし、佐田さんになだめられながらこの部屋に来て、泣き疲れて寝てしまった。


「キョンキョンが朝ご飯だからくららちゃんを起こして来てって言うから」


シグマはそう言って広いベットの枕元隅に腰掛けた。


「くららちゃんも一緒に住むんだってね。また昔みたいにやれそうで嬉しいよ」


シグマは何も知らないからか、とにかく馬鹿みたいに笑って言った。

私は、昨夜ぶった京極の紅い頬を思い出し、一瞬罪悪感が生まれたけど、でもすぐにそれを上回る怒りが押し寄せ、全て飲み込んだ。


京極にどんな顔で会えばいいのかと、まだ少しぼんやりする頭で考えていると、シグマの丸い瞳と視線がぶつかる。
シグマは体をよじって私の方に向け、おもむろに右手を上げた。


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