みんなの冷蔵庫(仮)1
疑いと努力
結局、朝食は京極と私の分もシグマが全て平らげた。
シグマと私は片付けを手伝おうとしたけど、佐田さんに笑顔で断られ、三人で席についてお茶を飲む。


「くららがうちに来たその日のうちに襲うだなんて、かなりの本気度だと思わないか?」


京極が険しい顔付きで腕組みをして言う。


「向こうの焦りを感じる。こうなったら一刻も早く僕を冷蔵庫の中に入れてくれ」


腕を解き、広いテーブルの向こうから私達に近付くように身を乗り出して言い、そのまま京極は立ち上がった。


「シグマに接触してきた奴らがただの興味本位ではない事がはっきりした。くららが冷蔵庫を開ける練習中、シグマは父の会社関係者の写真の中に、あの時の男がいないか目を通しておいてくれ」


私とシグマは顔を見合わせた。


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