カフェには黒豹と王子様がいます
 ちょ、ちょっと、聞いちゃった!聞こえちゃった!

 でも、結局よくわからない!

 ああ~どうなの?

 誰か教えてー。


 家に帰っても気になって気になって仕方がなかった。

 
「僕さ、西口のこと好きなんだ。マジで」

「と、徳永先輩!」

「でも、西口、小野田の事が好きなんだろ?」

「え?!」

 その瞬間、徳永先輩の右腕が、私の方に迫ってきた。

「僕じゃ、だめか?」

 私は思わず後ずさる。

 でも後ろは壁。

「僕にしとけよ」

 きゃー!
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