カフェには黒豹と王子様がいます
「一応、チーズケーキ系、ムース系、タルト系、チョコ系、プリン系の5つの組み合わせで行こうと思ってるんだけどね。どうかな?」

「すっごくいいと思います!」

「お客様の反応いいですよ」

「西口さんがケーキプレートを思いついてくれたおかげだよね」

 みんなが私を見る。なんだか照れちゃう。

「ほんと、お前、いいアイディア出してくれたよな」

 小野田先輩が、私の頭をポンッと叩いた。

 そんなに平気な顔して触らないで。

 ドキドキしちゃう。 

 それになによ、その笑顔……反則だよー。

「マスターのケーキがおいしいからですよ」

 というのが精いっぱいだった。

 小野田先輩は嬉しそうにマスターの顔を見る。

「それでマスター、どうします?明日からバイト増やしますか?」

「じゃあ、そうしてもらおうかな。よろしくね」
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