カフェには黒豹と王子様がいます
「そろそろ、注文取れるようになろうか」

「え?は、はい!」

 レベルアップだ!やったね!

「じゃあ、これ覚えて」

 渡されたのは、メニューの一覧。

「これ?全部ですか?」

「そう全部」

 そう言ってにっこりといつもの王子スマイル。

 ちょっとまて、やさしさの裏に見え隠れするドSの感じは何だろう。

「できたらどんな味なのかも、お客さんに説明できるといいけど、まあそこまでは無理だろうから、おいおいでいいよ」

 それ遠回しにできるようになれって言ってるよね?そしてできないと決めつけられてことが、私のハートに火をつけるってわかってます?


 とりあえずコーヒーからだ。

 コーヒーメニューの所に大体の味は書いてある。まずはそこから覚えよう。
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