カフェには黒豹と王子様がいます
「西口!」

「はいー!」

 これじゃあ、『コンフォート』にバイトに入ったばっかりの時と同じじゃないか。

 そんな風に思っていると、閉店後、嬉しそうに小野田先輩が近づいてきた。

「よく来てくれたな」

「はい!」

「明日からもビシビシ行くぞ、『コンフォート』より厳しいから覚悟しとけよ」

「は~い」



……こんなはずじゃなかったのにな。



  おしまい
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