カフェには黒豹と王子様がいます
「え!」

「ふっ、うそうそ」

 爆笑の竹本さん。

「でも、ほんと二人ともいい男よね~。小野田くんは猫系の動物っぽいし」

「それわかります!私この店初めて来たとき、小野田先輩、黒豹みたいだなって思ったんです」

「黒豹!ピッタリ! で、あれでしょ?徳永くんは」

「王子様!」

「やっぱり~!あの甘いマスクは、王子よね、王子」

「竹本さんはどっちが好みなんですか?」

「私はね~、実は別に狙ってる男がいるのよ」

「え?ほんと?」

「いつもいろんな女?こっち系のね。連れまわしてる遊び人だけどね、今はフリーのはずなのよ~。それでね、たぶん、今日店に来てくれると思うの」

「そうなんですか?楽しみ!」

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