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「怖い?」
呟く俺の声で美咲はゆっくりと目を開き、不思議そうに首を少し傾げる。
「ううん。…何で?」
「泣いてるから」
そう言った途端、美咲は一瞬焦ったように指で涙を拭う。
拭って俺を見つめて、その揺れた瞳が俺から避けられる。
「そうじゃなくて…」
「んじゃあ、痛い?」
ごめん。
俺の理性が落ち着く事もなく、ちょっと本気で抱きしめすぎた。
「ううん。痛くないよ」
首を振って、その瞳が徐々に俺へと向く。
かち合った瞳をジッと見つめて俺は少しだけ頬を緩めた。
「んじゃ気持ちいい?」
「……」
ちょっと意地悪く聞いてみた。
だけど美咲はそれに答える事無く、何故かさっきとは違って少し微笑んで恥ずかしそうに顔を背ける。
だから余計にその答えが欲しくなった。
「そこは答えろよ」
追及する俺に美咲の頬が緩むのが分かる。
真上から美咲のサラサラとした綺麗な髪に手を滑らせ、指に髪を絡める。
「…うん」
俺の顔から避け小さく呟いた美咲に俺は笑みを漏らした。
だからこそ、もっと美咲を虐めたくなる。
「だろうな。だってみぃちゃん感じてんだもん。俺も気持ちいいよ」
「…ってかお願い。そう言う事言わないで」
膨れっ面になりながらも恥ずかしそうにする美咲に俺はクスクス笑みを漏らす。
だからこそもっと言葉で虐めたいと思った俺は相当、美咲にのめり込んでいるらしい。
もう一度何度も何度も唇を交わし、俺の心を美咲で埋め尽くしていく。
そして美咲の心も俺で埋まればいいと。
それを受け答えるかのように美咲は俺の首に両腕を回し、俺を強く抱きしめた。