お嬢様の秘密ー番外編ー
「奥様、旦那様、そっちを向いていいですか?」


「どうぞ?」


「いや、見るな。お前らに見せたら………。」


「大樹、いい加減にしろ。」


竜也に止められて渋々引き下がった。


「お土産に媚薬入れたのって奥様ですよね?大丈夫ですか?」


「………媚薬入りと媚薬なしで会場を分けたから大丈夫よ。」


「ユリが、お母様のバカ!って言ってましたよ。」


可愛らしい………


「でも、君らも楽しめたからよかったんじゃないのか?」


「「ええ………まあ………」」


じゃあ大丈夫よね。


「なあ親父、なんであの姿見て動揺しないんだよ?」


「………桜井家で純情なのはお前だけだ。俺は毎回見てるから慣れた。」


私は竜也たちの方を向いた。


「………そういうことよ。」


2人とも一気に顔が赤くなってけど大丈夫かな?


「おい、りい!あっち向くなって言っただろ!」


「奥様………。」


「胸でかい……。」


………意外と2人とも純情だったのね。


「竜也、さっさと出せ。」


「………お前いい加減にしろよ。」


逃げるようにして3人は出て行った。


「………いじめすぎよ。」


「最初にいじめたのはお前だろ?」


布団を半分剥いで私の上に乗ってきた。


媚薬効果まだ切れてないの………?


今度はほどほどにしようと考えた私だった。


-莉依紗side end-
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