野獣の誘惑
舌が触れあうだけで電気が走る
私の腰と頭に手を回す彼 服の上からなのに彼の体温が伝わって来る


触れたくて仕方がない



私を3人掛けのソファーに倒し 覆いかぶさる彼の首に手を回す



「・・菫。」



色気のある視線を向ける彼 その視線に溺れる私を見て満足そうに笑う



「誉さん。」



再び唇が触れあった
私を味わうように ゆっくり舌を動かす その熱が心地良い







「時間と場所を考えた方が良いぞ!お二人さん。」




少し大きめな声に目が覚めた


甘い雰囲気をぶち壊した方に視線を送る



ドアにもたれ私達を見る 誉さんの友達



「勝手に入ってくんな!」



不機嫌な顔をする彼 それでも 私の上から動こうとしない



「俺は何度もノックしたぞ!寝てるのかと思って開けてみれば さかってるし。鍵ぐらい掛けろ!」


それも そうだ・・・
それよりも いつから見ていたのか知らないけど 私達のキスシーンを見られた・・



急に恥ずかしくなって 顔の熱が上がる



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