タイムトラベラー・キス
「……なんかあった?」


「えっ?なんで?」


「分かるわよ、元気がないことくらい」


隣に座るお母さんの顔を見つめる。

お母さんは、全てを包み込んでくれそうな穏やかな笑みを浮かべていた。
その笑顔を見てまた胸がキュンとなる。


「……ふと、気になって。お父さんとお母さんを残して、一人で東京に行ってもいいのかなって」


「あんた、また悩んでたの?この前もちゃんと話し合ったじゃない」


「あ、ああ。うん、でも……やっぱり考えちゃうんだよね!」


今はじめて、27歳の私も同じことが気になってお母さんに相談していたという事を知る。
また同じことをお母さんに相談しても大丈夫なのだろうか。
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