タイムトラベラー・キス

家事も掃除も何もかも手につかないまま、あっという間に夜になる。
ご飯も適当にすませてテレビを見ているけど、全く内容が頭に入ってこない。


明日には過去に戻るのに、こんなにぐだぐだと一日を過ごしていいのだろうか。
未来の私が気持ちよく戻れるように、部屋の掃除くらいしたほうがいいのかな。

明日、竜見くんに会う前に軽く掃除しておこうか。


そんなことを考えていたとき、スマホの着信音が鳴った。
確認すると、竜見くんからメッセージが届いたようだ。


”明日はよろしくね。久しぶりに会えるのを楽しみにしているよ”


……正直、私は全く楽しみじゃない。
17歳の私の彼氏は竜見くんなのに、なんだか不思議。

いろいろなことを知ってしまった以上、過去に戻ったら今までのように竜見くんとは付き合えない気がする。
女の子はただヤるための存在だって、本人も言っていたしね。


でも、今は、そんな人に頼らなければいけないという状況でなんだか悔しい。
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