タイムトラベラー・キス
「そうだ、野々村との同棲初日はどうだった?」

「えっ?いやっ別にふつうだよっ?!」


あからさまに慌てる私を見て、理子は何かを悟ったかのようにニヤリと笑う。


「ふぅん、どうやら初日から熱い夜を過ごしちゃったワケだぁ」


”熱い夜”と言われて、昨日野々村に触れられた部分すべてが熱くなる。
きっと今私は林檎よりも赤い顔になっているだろう。



「だ、だって仕方ないじゃん。同棲してるんだしっ。拒否しちゃダメって手紙に書かれてたし……」


「そう、それが正解。愛し合う二人にとっては自然な行為なのだから。この前も話したけど、27歳の雫の生活を絶対に崩してはいけないの」






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