知られてはいけない

学校の制度と迷惑な生徒

慎也「この大学はAからFまで頭の良い順にクラス分けされてるんだ」




山南先生は教室に向かうまでの間、この美空のことを教えてくれた





慎也「大学は普通、毎日講義があるものだけど、美空は一週間の二日しか講義ない」




花「ふざけてますね・・・」




さすが不良校。二日って・・・残りの三日は何してるの!?





慎也「ははっうん。僕もそう思うよ。よかった、秋山さんが真面目な人で。
でもみんな講義がなくて嬉しがる人達だから、変わらないんだよね」




花「へぇ、そんなので内容進むんですか?」




慎也「うう・・・。そうなんだよね。まぁ、それは置いといて。理事長がね、まだまだ高校生を満喫したい人のために作ったのがこの大学なんだ。だから、学部で別れるんじゃなくてクラス別になるんだよ。基本緩いから安心して」




花「・・・」



何してるんですかお義兄さん・・・




たしかにお金持ちだけど、そんな遊びみたいな大学作らないでくださいよ




慎也「あ、ここだよ。僕が呼んだら入ってきてね」




そう言ってA、という板の着いたドアを開いて中に入って行ってしまった




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