お隣さんは意地悪センセイ!




「こっちに住みたい〜?ダメよそんなの」




「えええ!?どうして!?」



武田と長瀬に支えられながらなんとかマンションに帰宅したあたしはすぐさまお母さんに電話をした。


国際通話は高いから5分って決まりなんだけど…




「今の学校がいいからって言ってたじゃない。今からこっちきて移住ってなったら学校の編入手続きとか大変なのよ?それに結芽英語出来ないでしょ?」



うっ…確かにそれは…

英語の点数は壊滅的だったのを忘れていた。



「イェスとノーが言えるから大丈夫だって!あ、お母さん知ってた?アメリカじゃポテトじゃないんだよ!フレンチなんとかって….」



「結芽…学校で何かあった?」



やけに心配したお母さんの声にあたしはドキッとした。




「…や、全然!大丈夫だよ!正美もいるし楽しいよ!あ!今年もクラス一緒なんだよ!!」



遠く離れてるんだ。お母さんには心配かけたくない。


しかもその原因が新しく赴任してきた先生なんてバカバカしくて言えない。




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