君が冷たい理由。【完】








「…好き。だよ。初めてこんな感情知ったの」






「颯太くんに出会って私恋を知ったの。」








お茶を置いてお母さんをじっと見る。





「…そう。ならあの子はあんたに取って初恋の人なのね」




お母さんはそういうと水を再度流し始めた。










「でもね楓、きっとあの子の目的はね…。」








テレビを見始めた私の後ろ姿を見ながら
お母さんがそういっていることは私には届かなかった。



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