君が冷たい理由。【完】


ここのマスターとは、私、凛、陸みんな大の仲良しだ。


家の近くのカフェだからか小さいころからよく来ていた。
お金のない私たちに1杯ずつオレンジジュースを必ずくれていたマスター。

男嫌いで大人の人もだめな私だけど、男の人の中では陸の次に信頼している人だ。



「ところでグループは3人なのか?」

「ううん~違うよ。5人」

「ほう。じゃあ陸1人か」

「ううん。私と凜が女2人であと男3人だよ」

「え!?」



私の言葉に驚いて洗っていたグラスを滑って落としてしまうマスター。


「あぁ!割れてない?大丈夫?」

「あ、あぁ。セーフ。」

「よかったぁ…もう気を付けてくださいね」

「ごめんごめん。それより平気なのか?」

「ん?なにが?」
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