君が冷たい理由。【完】
「ん。」
おいでと自分が座っている隣を叩いて呼び寄せる。
隣に座るとトンっと肩に颯太くんの頭が乗っかった。
「颯太くん?」
「俺、女苦手だった」
「…え、」
いきなり話す颯太くんに私の頭はついていけなかった。
「すみれは中学の頃から知ってて、
あいつぐらいしか話せなかった。」
「…うん」
「だけど男嫌いなお前と話してみてお前なら、普通に話せた」
「一緒、だね」
「そう。一緒」