ギャンブルワールド
自分の事を最強の博徒と思い、周りを見下すのは嵐の悪い癖である。


だが、その傲慢さが嵐の持ち味でもある。


特にこれから勝負をする軍団相手には嵐の傲慢さが大きな武器になる。






勝負の舞台に着いた嵐は店の中に入る。

すると店内は満席で例の軍団もいた。

(勝負は閉店後からなのにコイツらはなぜ今から打っているんだ?)


嵐は疑問に思ったが、その答えは簡単であった。


この軍団達は朝早くからこの店に毎日のように来ているのである。


今日の勝負は閉店後からなので、閉店まで打てると言うわけだ。


そして、コイツらは朝早くからこの店に居座っている為、今日の勝負に有利なのだ。



今日の勝負は閉店後で、全台設定変更無しなので朝から打っている軍団は設定を看破するだろう。


だが、嵐はそんなこと見抜いていた。





店内をぐるっと見て回った嵐は自販機でコーヒー牛乳を買い、店内にある休憩所の椅子に座る。


コーヒー牛乳を飲みながら、嵐はスマホを使って、この店のサイトにアクセスしてデータスランプを見た。



そして、ここ1週間の台の挙動・回転数を見て、この店がどの台に力をいれているのか見る。



そして、その後に勝負の時間を再確認する。


勝負の時間はたった3時間の差枚数勝負である。

ここで差枚数に付いて軽く説明しよう。

スロットは千円でコインが50枚でる。

50枚で1000枚出したら、その差は+950枚である。


つまり差枚数勝負はいかに投資を少なくして沢山出すかの勝負である。


< 32 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop