オバさん娘・三浦幸子の恋
イメチェンの勧め
 そして今…

 ビールを一口飲んだ姉は私の目を見て言った。

「何か悩み事でも有り?」
「え?」
「何か悩み事を抱えているような顔をしているわね?」
「分かるの?」

 ニヤリと笑う姉。

「何年、姉妹でいると思っているの? 妹の表情を見ただけでも、どんな事を考えているのか分かるんだよ」
「そうだよね」
「何が有ったの?」
「まあ色々と…」
「話しなさいよ。私で良ければ相談に乗るから」

 私は考えて、話しを始めた。

「付き合っていた男性がいたんだけど…」
「職場の人?」
「同じ会社で、別の課の年上の人だけどね」
「別れたの?」
「ええっとねー」



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