オバさん娘・三浦幸子の恋
蓑口美登里の秘密
 その御手洗さんからのメールが私や恵美宛に来たのは、それから3日後だった。
 会いたいと言って来ている。

 会社へ出勤する途中、私と恵美は待ち合わせ場所の公園にやって来た。
 いるいる。
 ベンチに座って遠くを見ている御手洗さんの姿が目に飛び込んだ。
 グレイのスーツ姿が良く似合っている。

「悠美!」と恵美が声を掛けた。

 御手洗さんは私たちに気付き、辺りを見回しながら立ち上がって来た。

「朝からゴメンね」

 恵美が声をかける。

「珍しいじゃーん。アンタが私たちに話しがあるなんて」
「アンタたちの顔を見るのも最後だし、せっかくだから」
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