悪恋~悪魔と恋に落ちました~
家に帰っても誰もいない。

両親は多忙だからなかなか帰って来ない。

だから実質1人暮らしに近い

周りからは羨ましがられるけど

そんなにいいものではない。

1人という時間が長いほど孤独になる。

でも最近は嬉しいことがひとつある。

「にゃー」

窓の外から見つめる黒猫、私はその子に癒されてる。

窓を開けてミルクを差し出す、そうするとペロペロと舐めだした。

「可愛い」

猫を撫でる

「一緒にいたいなぁ、でもお母さん猫嫌いだから」

独り言を呟く。

そうすると猫はこちらを振り向いた。

「なんでもないよ、猫ちゃん 」

にこりと微笑む。

「てか、猫ちゃん珍しいね瞳が赤なんて」

世の中にそういう種類がいるのかもしれないが、猫のことを人並みにしか知らない私には考えるだけ無駄だ。

猫を抱き上げる。

そうすると猫はもがいだ

「ご、ごめんね、いま床におろすから」

その言葉が聞こえたのか否や猫はおとなしくなった。

そっと床におろすと窓を見ている。

おうちに帰りたいのかな?

「またね、猫ちゃん」

そういうと猫は窓から出ていき、鳴き声でお礼をした。



< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop