喫茶人形 〜メイドの恋〜



「もぉっ…! リョウスケ
服がビショビショになっちゃったぁ!」


「すぐ乾くだろ!きにするな〜!」


「も〜!!」


「あはは!あっちぃ〜!」

そうつぶやいたリョウスケは
頭から思いきり、ホースの水を浴びた


笑いながら戻って来た庭先には

水がキラキラと輝いてるプール

白いテーブルと椅子

紅茶とスコーン

テラスの日影には

雑誌を見ている、アサノさま



「…ホンット子供だよね!
リョウスケって!!」


「なに〜?!シャノンさまだって
俺に思いッッッきり
水ぶっかけたじゃないですか!」


「だってそれは…!」


アサノさまがそれを見て
くすくすと笑った

こ、これじゃ私もコドモみたいだし…



なんか、調子くるうよね

リョウスケって…


「ユキナ、リョウスケ
風邪を引くといけない
着替えておいで」


「俺は平気ですよ!
ちょっとお茶のおかわり
用意して来ますね〜!」




< 81 / 391 >

この作品をシェア

pagetop