私と先生の歪んだ恋愛事情
私が好きになった先生は"関 悠真,,(セキ ハルマ)先生。

別に担任でも何でもない、ただ去年に比べて大幅に桁の大きくなった出席番号順に座っている私の席から先生のクラスの扉に体重をかけている先生が見えるだけ。

ほんとに、それだけだったの。

今は4月。

私は中学2年生になった。

関先生は新しくこの学校に転任してきた先生だ。

関先生がこの学校に来る前、とても面白いおじさん先生の関先生と言う同じ名字の先生がいた。

その先生が関先生のいた中学校に転任し、関先生がこの中学校に来たのだ。
あの先生とお別れするときは皆が悲しんでいた。

惜しまれて転任するのは愛されていた証拠。

関先生が来たときは私の苦手な数学の先生だったこともあり『前の先生の方が良かったな。』って思ってた。

2年生が全員集まる集会で先生達は自己紹介をする。
関先生が一番最初の紹介だった。

『えーっと、初めまして。関 悠真です。実は先生、関先生の弟です。』


笑いが起こった。

冗談だったらしいが私は真に受けてしまった。

恥ずかしい。
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