私の好きな人

〜 照 視点 〜


「お、おい…!辰也、いいのかよ…!?
アイツら、マジで遥さんを連れて帰っちまったぞ!?」

「ちょっと、うるさいよ、照
少し黙ろうか?」


辰也は黒い笑みを浮かべ俺に言った
俺はすぐに口を閉じ辰也を見ていた


「ちょっとした実験だよ
遥さんが愛しの司さんとやらに会って
記憶を戻したら、奴等にそのまま渡すよ

だけど、遥さんの記憶が戻らず
また人を誘惑するようになったなら…

俺たちが遥さんをいただく

分かったかな、照?」

「お、おう…」


遥さんは恋をして、その司ってヤツ以外触られたくないって思っているんだろ…?

その司ってヤツに会うとマズイんじゃないか…?



………ああ、だから実験なのか!!

危ねぇ…
声に出さなくて良かった…

俺の馬鹿さで辰也をキレさせるとこだった…


「さてと…
遥さんはどうなるかな…?」


怖ぇえ…
怖ぇえよ、辰也…

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