私の好きな人

「ああ…それなら…」


夕也くんはチラッとお母さんを見て…


「遅いよぉ〜、昴〜!」

「わりぃ…ちょっと手間取ってな…」



「遥さんが女だけじゃつまらないからって…
俺らを呼んだんだよ」


お母さん、いつの間に…
夕也くんたちを呼んでたの…


「でも助かったわ、夕也」

「お袋って、そのトシでまだナンパされるんだね…?」

「失礼な!」


なんか蛍さんと夕也くん親子見てると…
和むなぁ〜

それに比べて…


「そんな飲むなって言っただろ、遥…

顔真っ赤にさせて、少し涙目で…
俺を誘ってんのか?」

「誘ってないよぉ〜だ!!

あのねぇ…
お酒なんて久しぶりだし…

少しくらい羽目外しても…
それに、僕が酔っ払ったら介抱してくれるんでしょう?」


親子とはいえない危ない会話をしている
お母さんとお兄ちゃん


「さあ、座って飲みなおそう〜!
さあさあ、夕也も座って〜」

「はい…」


そして、夕也くんとお兄ちゃんも加えて
飲むことになった…

これ女子会じゃないじゃん…



そのあとは…

みんな酔っ払って、結局…
お父さんや慶都たちが迎えに来た


「ご迷惑をおかけします…」

「いいよ、雫だからね?」


私は慶都の背中に乗り言ったら…
慶都は優しい声で言ってくれた


やっぱり…
私は慶都を選んでよかった…

慶都はずっと…
私の好きな人だよ…♡

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