私の好きな人

さてと、次は…


俺は携帯を取り出して昴に電話をかけた

〜〜♪

コールが鳴り、プツっと音がした


「あっ、やっと出た
何回かけたと思ってんだよー!」

『うっせぇな…
何回も電話してくんじゃねぇよ

てめぇは俺の彼女かよ』


イラついた声で昴は電話に出た


「彼女でもこんな何回も電話かけないだろ?

それより、雫ちゃん
予定通り、明日結婚するらしいぞ」

『あっそ
別に俺には関係ねぇよ』

「か、関係ないことないだろ!
お前の妹なんだぞ!」

『馬鹿っ!デケェ声出すんじゃねぇ!
遥が起き…『ん…昴…?誰と電話してるの〜?』遥っ⁉︎』


あっ…
遥さん、昴の側で寝てたんだ…

起こしちゃったな…


『昴〜?誰と電話してるの〜?』

『夕也だよ、夕也!』

『夕也〜?あっ、夕也⁉︎
ちょっとかわって〜!』

『あっ、遥!!』

『も〜しも〜し?夕也?
久しぶり〜!元気〜?』


遥さんは昴の電話を奪ったみたいで
俺に話しかけてきた

< 60 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop