私の好きな人

「お父さんは、なんでそんなにカッコイイのに…
あのお…お母さんを選んだの?
お母さんがお父さんを誘惑したから好きになっちゃったの?」


お父さんは私の言葉に一瞬驚いたあと
ニコッと笑って私の頭を撫でてくれた


「長い話になるが聞くか…?」

「うん…
聞きたい…」


気になる…
お父さんがお母さんを選んだ理由…

慶都が何度もアプローチしていた女を
手に入れられた訳…


私なら、迷うことなく
慶都を選ぶのに…

お母さんがお父さんを選んだ訳…


この話を聞けるなんて…


「でも今は話さないでおくよ
今は雫のお祝いだからな

明日うちにおいで
話してあげるよ」

「司ー!早くこっちに来ーい!」

「今行きますよー!

雫もおいで
今日は楽しもう」

「うん」


お父さんの話を聞きたかったが…
今日は慶都と結婚出来た日

また明日聞けばいい


私は慶都の隣に座り
お酒を注いだり、みんなと色々な話をして、その日は私やみんな騒ぎすぎて、いつの間にか寝ていた

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