私の好きな人
「ねぇねぇ〜
司ってば〜」
「しつこい!てか離せ…チュッ
……っ⁉︎」
私の目の前でお母さんがお父さんに抱きつきながらキスをした
「僕は、司が一番好きだよ?
司は…?」
「………好きじゃなきゃ結婚なんてしてねぇよ…」
「フフッ…嬉しい…」
お母さんは、満足気に笑うと
まるで離さないというかのように、お父さんに抱きついている腕を強くしていた
「……はぁ…」
私はそんな光景を目の前で見せられ
怒る気持ちも通り越して、呆れて部屋に戻った
部屋に戻ると私はベッドに横になり天井を見つめた
私もあんな風に慶都と結ばれたいな…
慶都は私のこと好きになってくれるかな…
そんな気持ちを胸に目を閉じ眠りについた