ハッピーアワーは恋する時間
「あけみっ!?おまっ、どうして・・・」
「ごめんなさい!でも私・・・私・・・!どうしてもあなたたちの結婚に、賛成できないっ!」

「あけみ」妊婦が、叫ぶように博文さんへそう言った数秒後。
シーンとしていた式場チャペルは、騒然となり・・・。

いつの間にか、私たちの目の前に、あけみ妊婦が来ていた。

「博文さん。これ・・・どういうこと」
「えっ!?これはっ!だな、そのー・・・」
「まさか、とは思うけど、そこの妊婦と、私と、同時につき合ってた上に、私と結婚してからも、この女と“家庭”を築き、“家族”を持つつもりだったの」
「みちる、落ち着いて・・・」
「落ち着いてるわよ、私は。一体あなたは、いつ、私に言うつもりだったの。この女のこと。赤ちゃんが生まれてから?それとも、ずーーーーっと隠し通すつもりだった?」

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