Happiness


晴『結愛ちゃん…?少し疲れちゃったね。大丈夫だよ、落ち着いたら声も出るからね?』


先生は笑顔で言った。


でもその笑顔は引きつっていて、声は震えていた。




みんな、私を気遣ってなのか必要以上に明るく接してくる。



でも私だって子供じゃない。
自分のことは1番分かってる。


海斗を失った私には何も残らない。
声も失くした。



もう私には何もない。


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