サンドリヨンに憧れて
本気
そっと唇が離れて・・私の頭をやさしく撫でてくれた。

「香澄を起こしたら急に抱きついてきた。朝からええ事してもらえた・・」

「か・・課長・・ここって・・・」

「俺の家のベット・・・」

その言葉にがばっと起き上がった。

「え?下着姿って・・・え?何?!」咄嗟に胸元を抑えた。

「覚えてないんか?・・・」

「え?嘘・・どうして?もしかして・・・私・・」

「落ち着け。大丈夫やから。俺がベットに運んで水を取りに行ってる間に
勝手に脱いでそのままベットに入って寝てた・・俺も焦ったけど、起こすのも悪いから
そのまま寝かせた・・」

「すいません・・私・・起きなかったんですね・・・」

「いや・・起こすのやめたんや・・よく寝てたし・・」

「でもどうやってここまで・・」

「寝ぼけながらも歩いていたぞ」

「そうですか・・・重ね重ね・・すいません・・」

「シャワー浴びてさっぱりしたらどうや?」

「でも・・迷惑になるんで・・・・」

「もう香澄の寝顔も見たし・・後・・下着姿も見たし・・・」

「課長!」

「香澄・・名前・・・戻ってる」

「あ・孝男さん・・ごめんなさい・・・」

「家まで送っていくから・・シャワー浴びておいで・・」

課長のシャツをそっと肩にかけてくれた。

「はい・・じゃ・・お借りします・・」

少し残っていたお酒を熱いシャワーで一気に流した。

「最悪や・・・」

つきあうと決めたその夜に・・・とんでもない一面を見せてしまった・・。
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