私のいじめと友情物語


【弥生side】


翌日。麻李華と一緒に教室に向かうと、黒板に私に向けてメッセージが書かれていた。黒板には、

『古都弥生さんへ。今までずっといじめてきてごめんね。 花梨・伊織・カナミより』

『ずっと見て見ぬふりしちゃって助けられなくてごめんなさい。 クラス一同より』

など、みんなからのメッセージがあった。


「……弥生、ごめんね」


振り返ると教室の出入口にクラスのみんながいた。一番前には花梨達3人がいた。すると、3人は私の前にきた。


「あのね……実は手と足をケガしたなんて嘘なの、ひねっただけのケガだったの……少し弥生を驚かせようと思っただけなの……」


え……!?


「本当に……嘘ついて……いじめて……ごめんなさい……」


すると花梨は私に頭を下げてきたのだ。伊織とカナミも頭を下げてきた。


「麻李華……許す……? 花梨達のこと」


私は麻李華に耳元でそう聞いた。


「……それは弥生次第よ」


……私次第……。





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