恋、物語り



ナツキには金曜日の一部始終を話した。
「そっか。でも、アヤが自分の気持ちに気付けただけで良いんじゃない?」と励ましてくれた。


彼女のいる中島くん。
その人が好きだと思った私。

でも、結局は失恋で。
実ることのない現実。




「そんなことより、後少しで夏休みだね」
と、話題を変えるナツキ。

中学の頃、高校最初の夏休みは彼氏と一緒に…なんて淡い夢を抱いたことがある。
そんな夢も儚く散った。


「私は勉強に燃えるわ!」
そう冗談を言う私に「アヤが勉強とかウケる」と手を叩いて大袈裟にナツキは笑う。

< 48 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop