誰よりも大切なひとだから。
そんな淡い願いを抱えて登校する。
今日も私は一番目。
教室の鍵を開けて、カーテンを開ける。
日の光が伸びて、私の座席まで届いた。
コートを脱いで、マフラーを広げてひざ掛けにする。
そして、今日は鞄から数学の参考書と自習用ノートを取り出した。
数学の参考書は、長野くんと全く同じ種類のものだ。
解説が細かい参考書が欲しくて、書店で手に入れた。
と、言うのはまぁ建前上の理由であって。
ただ純粋に彼との共通の話題が欲しかったのだが。