誰よりも大切なひとだから。
廊下を走る勢いで、職員室にある教室の鍵を取りに行き、大慌てで、教室に戻る。
まだ誰も来ていない!
ガラッと扉を開けて(たぶん、私が今までで一番雑な開け方だった)一目散に長野くんの席に向かった。
お菓子ばかりを入れた紙袋から彼のぶんを探す。
ブルーの小花柄のその袋を彼の机の中に隠すと、私はホッと息をついた。
机の中には授業で使うファイルやノートで溢れていて、きっと今日も机の中に手をいれるはずだ。
そのときに嫌でも気づくだろう。