キミ色の夏
5 キミの嘘


………

……




直射日光を避けながら、道路を進んでいく。

……それでもかなり暑くてキツいけどね。


でも風があるからまだマシ。

生ぬるい風だったけど、無いよりは全然いい。






「……ここ、だよね」



私が辿り着いた公園は、

図書館とファミレスのちょうど間くらいの場所にある。


柚希くんが行っただろうコンビニは別の道路をもう少し行った先だから、

柚希くんと途中で遭遇することはなかった。



「トッコ」



私のことを呼び、ひらひらと手を振る剛くん。

剛くんは入り口から少し離れたところにあるトイレの近くに居た。


というか、日陰になってるところがそこしか無かったみたい。

木も何本か植えてあるけど、日陰という日陰は出来ていなかった。


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