イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
せ、先生のお嫁さん!?
ちょっ…睦月君ったら何を言い出すの。
「睦月君。何を言い出してるの!?
そんな…」
「………?」
睦月君は、きょとんと首を傾げた。
頬が熱くなってくる。
「お嫁さんって…あんたみたいな何も
取り柄がない地味女が、ベストセラー作家と
結婚出来る訳がないじゃない」
白川さんは、そう言ってきた。
ガーン!!
そんな言い方しなくてもいいじゃない。
まぁ、確かにそうなんだけど…。
悔しいけど、事実ではないし言い返せない。
すると睦月君が私の手を引き歩き出した。
「あ、ちょっと…睦月君!?じゃあ、また…」
慌てて白川さんと離れた。
料理の置いてある場所に行く。
もしかしなくても助けてくれたのだろうか?
「ありがとう。睦月君」
黙ったままジッと私を見つめてくる。
「睦月君…?」
「…大丈夫。もしパパが無理でも僕が居るから
僕がお嫁さんにしてあげる」
そう言ってきた。
えぇっ!?
睦月君の発言に驚いた。
普段話さない子だから、余計に驚きも大きい。
「ま、まぁ、嬉しい。
睦月君…お姉ちゃんのお嫁さんにしてくれるの?」
すると睦月君は、コクリと頷いた。
子供相手に動揺してしまう。
告白に免疫がないから恥ずかしい。
幼い子供の発言だから
すぐに忘れるだろうけど嬉しい。