イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)

先生のライバル!?


しかし、何時に帰って来るか分からないのなら
仕方がない。

そうか、明日会いに行けないのか……。

今日も行っていないから寂しくなった。
最近会いに行くのが当たり前になっていたから

ぼんやりと先生と睦月君を思い浮かべた。

白川さんは、旦那さんが完璧だとか
同じ人はいないとか言っていたけど
そんな事はないと思う。

私にとったら先生の方が完璧だ。

小説家としても尊敬しているし
家事も育児も完璧。
何よりあの旦那さんより何倍もカッコいい。

私には、不釣り合いなぐらいに素敵なのだ。

気持ちを募らせるほど切なくなるぐらいに…。

「……会いたいな」

叶わなくてもそう想うのは、
恋をしているからだろう。

例え叶わなくても

翌日。
私は、仕事を終わらせると久しぶりに
買い物をする。

先生の所に行かないのなら暇だし
たまには、気分転換も必要だから

ショッピングモールに出掛けた。
そこで久しぶりにショッピングをした後に
本屋に立ち寄った。

今日は、先生の作品が発売する日だ。

他社の出版社だが、人気シリーズの推理小説。
私も気に入って全作品揃えている。

本屋に入ると目立つ場所に置かれていた。

さすが、先生。

私は、その小説を手に取り
レジに向かおうとしたが
童話コーナーが目に入った。

そうだわ。
睦月君に絵本をプレゼントしてあげよっと

せっかくだから、睦月君に喜んで欲しい。

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