誘惑したくなる上司の条件
学生時代を、とっくに終えた私達に
学校の昼休憩みたいな楽しさがそこにはある。
「失礼しまーす」
オフィスの扉が開いて
真奈美が顔を出す。
「真奈美、お前、チビはどうした?」
川嶋が慌てて奥さんに駆け寄ると、中学生並みの冷やかし。
「実家に預けて来ちゃった。
手伝いに来たんだけど、やっぱりこんな感じだったのね」と真奈美が笑う。
「これ狙いで来たんでしょ?」聞いた私に「バレちゃった?」と舌をだす。