続・祈りのいらない世界で
「…イノリ。てっちゃんと話終わった?」
ドアから顔を覗かせているキヨに気付いたイノリが手招きすると、キヨは嬉しそうにイノリに駆け寄った。
「さっきは悪かったな。もう大丈夫なのか?」
「うん、へっちゃらだよ」
ニッコリ笑うキヨを見て、安心したような不安なような複雑な気持ちになったイノリ。
「本当犬みてぇ。マジ首輪で…」
「首輪?」
「いや、何でもない」
キヨはどことなく寂しそうな表情をするイノリに抱き付いた。
イノリの匂いがする。
「…私、イノリだーいすき。イノリの匂いが1番安心するもん」
「匂いかよ。…まぁいいけど」
イノリはスリスリと顔を擦り付けるキヨの頭をポンポンと優しく叩いていた。
中学1年生。
恋愛感情と性が芽生え、戸惑いや不安、理由もなく込み上げてくる欲望。
ただ一緒にいて
ただ遊んで
ただ笑い合っているだけでは物足りなさを感じるようになった5人。
でも我慢をしなくては、傷付けて失ってしまうかもしれないという恐怖も感じる。
愛しているからそばにいる。
失いたくないから距離を作る。
そんな矛盾を覚えてしまった彼らは、いつしか本音を口に出来なくなっていた。
それが20歳の時、本音を口にした途端関係が崩れてしまった原因となったのだった。
ドアから顔を覗かせているキヨに気付いたイノリが手招きすると、キヨは嬉しそうにイノリに駆け寄った。
「さっきは悪かったな。もう大丈夫なのか?」
「うん、へっちゃらだよ」
ニッコリ笑うキヨを見て、安心したような不安なような複雑な気持ちになったイノリ。
「本当犬みてぇ。マジ首輪で…」
「首輪?」
「いや、何でもない」
キヨはどことなく寂しそうな表情をするイノリに抱き付いた。
イノリの匂いがする。
「…私、イノリだーいすき。イノリの匂いが1番安心するもん」
「匂いかよ。…まぁいいけど」
イノリはスリスリと顔を擦り付けるキヨの頭をポンポンと優しく叩いていた。
中学1年生。
恋愛感情と性が芽生え、戸惑いや不安、理由もなく込み上げてくる欲望。
ただ一緒にいて
ただ遊んで
ただ笑い合っているだけでは物足りなさを感じるようになった5人。
でも我慢をしなくては、傷付けて失ってしまうかもしれないという恐怖も感じる。
愛しているからそばにいる。
失いたくないから距離を作る。
そんな矛盾を覚えてしまった彼らは、いつしか本音を口に出来なくなっていた。
それが20歳の時、本音を口にした途端関係が崩れてしまった原因となったのだった。