続・祈りのいらない世界で
それから数日後。
点滴が外れたキヨは鈍った体を解す為、カンナと病院の中を歩き回っていた。
「点滴も外れたし、そろそろ母乳あげられるかな?」
「そうね。…初めての授乳はね、凄く新鮮で凄く不思議な感覚がするけど、凄く幸せな気持ちになれるのよ。くすぐったいけどね」
「そうなんだ。楽しみだなぁ」
そう言って嬉しそうに笑うキヨを支えながら歩くカンナ。
「キヨは…本当に子ども想いだよね。母性愛が強いって言うか…」
「それはカンナも同じでしょ?」
「私は育児放棄をしたダメ女よ。キヨとは比べものにならないくらいの…」
「―…っ!!カンナはダメ女なんかじゃない!」
キヨはカンナをキッと睨みつけるとカンナに体を寄せた。
「ねぇカンナ?フウと向き合うきっかけがないのなら、フウの前で…思いっきり泣いてみたらどうかな?」
「泣く?」
「うん。カゼにぶつけられない想いをフウにぶつけるの。…フウはまだ小さいけど、全部受け止めてくれるよ」
フウは戸惑ってしまうだけかもしれないけど
まだ言葉を全て理解出来ないフウになら素直になれるはず。
それにフウはカゼの血を受け継いでる。
そんなフウにカゼへの想いをぶつけるのは決して無意味な事じゃない。
「…親が子に弱さを見せるのはよくないかもしれない。でも、大人だから強いワケじゃない。それにね、弱さを見せた方がきっと距離は縮まるよ。フウの前で泣いた後、カンナは今より強くなれてるはず」
「キヨ…」
「私のおままごとももう終わり。…フウも本当のお母さんを待ってるよ、カンナ」
カンナは涙目になって微笑むと、キヨを抱きしめた。
点滴が外れたキヨは鈍った体を解す為、カンナと病院の中を歩き回っていた。
「点滴も外れたし、そろそろ母乳あげられるかな?」
「そうね。…初めての授乳はね、凄く新鮮で凄く不思議な感覚がするけど、凄く幸せな気持ちになれるのよ。くすぐったいけどね」
「そうなんだ。楽しみだなぁ」
そう言って嬉しそうに笑うキヨを支えながら歩くカンナ。
「キヨは…本当に子ども想いだよね。母性愛が強いって言うか…」
「それはカンナも同じでしょ?」
「私は育児放棄をしたダメ女よ。キヨとは比べものにならないくらいの…」
「―…っ!!カンナはダメ女なんかじゃない!」
キヨはカンナをキッと睨みつけるとカンナに体を寄せた。
「ねぇカンナ?フウと向き合うきっかけがないのなら、フウの前で…思いっきり泣いてみたらどうかな?」
「泣く?」
「うん。カゼにぶつけられない想いをフウにぶつけるの。…フウはまだ小さいけど、全部受け止めてくれるよ」
フウは戸惑ってしまうだけかもしれないけど
まだ言葉を全て理解出来ないフウになら素直になれるはず。
それにフウはカゼの血を受け継いでる。
そんなフウにカゼへの想いをぶつけるのは決して無意味な事じゃない。
「…親が子に弱さを見せるのはよくないかもしれない。でも、大人だから強いワケじゃない。それにね、弱さを見せた方がきっと距離は縮まるよ。フウの前で泣いた後、カンナは今より強くなれてるはず」
「キヨ…」
「私のおままごとももう終わり。…フウも本当のお母さんを待ってるよ、カンナ」
カンナは涙目になって微笑むと、キヨを抱きしめた。