続・祈りのいらない世界で

7・〜大学生・日常編〜

東京の生活にもキャンパスライフにも慣れ始めた5人。


そんなある日、ケンがイノリとカゼにある話を持ち掛けた。



「なぁなぁ、大学生っていったら合コンじゃん?だから合コンしようぜ」



ケンは嬉しそうに2人に呟く。




「は?お前、キヨが好きなんだろ。合コンなんかする必要あんのか?」

「………大学生イコール合コンって誰も思わないよ」



イノリとカゼは険しい表情をケンに向ける。




「だってバンド仲間に誘われたんだもん。付き合いってヤツだよ」

「じゃあ1人で行け!面倒くせぇから俺はパス」



イノリはプラプラと手を振る。



「カゼは?」

「………食べてるだけでいいなら」

「じゃあカゼは参加って事で♪ついでだからイノリも」

「何のついでだよ!!」



こうしてイノリとカゼは、ケンのバンド仲間がセッティングした合コンに参加させられるハメになった。



その頃、キヨとカンナが2人で廊下を歩いていると同じような話をキャンパスメイトに持ち掛けられた。



「へ?合コン?」

「そうそう。私の男友達がセッティングしたんだけど、女子の人数足りないから美月とかんな参加してくれない?」

「私はカゼがいるからパス。キヨもイノリいるからパスでしょ?」

「そうだなぁ。合コンとか興味ないし」



キヨとカンナが断ると、キャンパスメイトの女の子は2人に手を合わせた。



「お願い!いるだけでいいから!!私を助けると思って参加してよ」



しつこく頼まれた2人は渋々参加を了承した。




「…参ったわね。イノリにバレなきゃいいんだけど。キヨが合コンに参加するって知ったら私、イノリに怒られるわ」

「私なんかが何しようがイノリは怒らないよ」

「そう思ってるのはキヨだけよ」



カンナはキヨの頭を撫でると微笑んだ。
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