小さな恋だった
私の変化をするきっかけを知っている世理子と神奈子は、ちょっと変な解釈をしていて、
「日菜ちゃんは初恋でおしゃれになったんだ。あの科学研究部部長が初恋の相手に似ているにちがいない」
「あの日菜ちゃんがぼーっと部活紹介のときに見惚れていたんだもの。きっとそうだよね」
「僕たちがあの奥手な日菜ちゃんの恋の応援をするしかないよね」
「ああ、そうだね。そうしよう」
とふたりで勝手に勘違いをして、ほぼ強引に科学研究部にはいることになってしまった。
いや、二人の勘違いじゃないのかもしれないんだけれど。
私はあの男の子に感謝を伝えたいだけなのに。