不要なモノは愛
4回目の告白は、今までのように即答出来なかった。今までも真剣な気持ちを一樹は、伝えてくれていたけど、今日はその今までのどれよりも真剣に見えた。

だから、少し時間をかけてでもちゃんと考えよう。

それに初めて味わうズンと来る感覚の正体をまずは知りたい。


一樹が帰ってから、テレビはつけているものの、内容はまったく入ってきていない。

ずっと味わったことがない感覚が何なのか考えていたけど、答えは出なかった。

やっぱり秋絵を頼ろう。明後日、秋絵と晩ごはんを食べる約束をした。


秋絵ならきっと呆れながらも、知りたいことを教えてくれるに違いない。

何となくモヤモヤするこの気持ちをスッキリさせたい。
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