永遠を君に…
「制服…なんだね。」
「うん。」カケルはいつになく穏やかだった。私もそんなカケルに合わせる。

私は、どちらかというと優しい時の方が好きだ。心が安らぐ。

その日は ただ話すだけで一切怒ることなく帰してもらった。
「カケル今日は どこ行くの?」家に送ってもらって玄関の前で呟いた。

「 あの部屋…。じゃーな」そう言いバイクを走らせ帰って行った。
あの部屋はカケルの家がわりみたいなものだ。本当の家に帰れば親も待ってるだろうに…。
カケルは、いつも無機質なあの部屋に帰って行く
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