永遠を君に…


プルルプルル…


んー?電話?
完全に 落ちてた私は 電話を取る気力なんか無く無視する方を選び再度目を閉じた。

プルル…プルル…何度もなる電話に苛立ち目を閉じたまま通話ボタンを押した。

「…はい。」少しガラガラ声で誰が聞いてもわかる寝起きの声だった。

「電話出ろよ。」電話の主はカケルだった。
寝ぼけてはいるが好きな男の声をわからなくなる程ではない。一気に目が覚めソファに座った。


「え?なに?」わたしの声もあっという間に元通り。

「来ねえからさ。」寂しそうな声に反応し「寂しいんだ?」と馬鹿にするように返した。

「来ねえの?」
「うーん…疲れたんだよね…。」
「会いたいんだけど…」

" 会いたい "
今までも電話一本で呼びつけられたけどこんな嬉しい言葉は初めてだ。

「 じゃあ、私の家に来る?ご飯食べてないなら作るし…」

私も会いたい…でも外に出るのは面倒だった。


「…行く。」カケルは そういい 私が バイバイと言い終わる前に通話を切った。

私も 制服を脱ぎ準備して ご飯作りにとりかかった。
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