美人モデルは最強姫⁉︎
「あ?てめぇ誰だ。俺たちはそっちの女の子に用があるんだよ」


翔に『てめぇ』だなんて…この人終わったな…


「私から用はない」


銀龍のみんなが来たことで、負けることはないとふんだ私は強気に出た。


「こいつ、調子にのりやがって」


中央の男が私に近づいて来る。


「待て。こいつに用があるなら俺たちを倒してからにしてもらおうか」


私に近づこうとした男を銀龍のみんなが手で道塞いだ。


翔達の顔が怖い…


少し殺気めいたものを感じる。


俊が私に近づいてきた。


「桜は愛奈と一緒に逃げてね。亮太を連れて行かせるから」


俊の顔は笑っているけど目だけは笑っていない。


「…うん」


「ふんっ。行かせるかよ!」


私と俊の会話を聞いていた男達が殴りかかってきた。


「桜ちゃん、行くよ!」


私は亮太に手を引かれ、愛奈と一緒に逃げる。


守られるなんて久しぶりだなぁ…


正直、全くナンパ男のことは怖くなんてないけど、守られるっていうことが少し嬉しかった。


天桜の私は総長だから、みんなの上に立って、みんなを守る立場で…


もちろん喧嘩も1番強いから守られるなんてこと絶対にない。


誰かに守られるってちょっと照れ臭いけど、嬉しいな…

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