美人モデルは最強姫⁉︎
私達が教室に入った途端、騒がしかったみんながいっせいに黙った。


な…なに⁉︎


「キャー!今日もかっこいいー‼︎」


あ、そういうこと。


さっきの廊下での歓声に負けないほどの声が湧き上がる。


だけど私は耳がいい。


ひそひそと話す声までしっかり聞こえた。


「あいつよ。姫になったって人」


「そうそう、隣のやつは俊様の彼女らしいよ」


「いいきになりやがって」


めんどくさい…。


そう思うなら正面から来ればいいのに。


あほくさ。


横をみると愛奈は笑っていた。


気づいてないのか…まぁ、そっちの方がいいけど。

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