みんなの冷蔵庫(仮)2
一つ解けた
走って

走って走って


どれくらい走っただろう。
痛む横腹を押さえ、酸素が足りなくてフラフラになりながら、もう走れなくてうずくまる。

後ろを振り返った。

誰もいない。

――どうしよう。


まずはくららちゃんの安全確認をしたい。

リューマンの携帯をポケットから出し、ボタンを必死に押しまくると「電話番号帳」というのが出た。

「も」で探しても「く」で探しても「持田くらら」の名前はない。

でも「き」で「京極さん」が出てきた。

二人は一緒にいるはずだから、そのまま通話ボタンを押す。


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